会社設立の4つの種類とそれぞれの特徴

事業を興したいと思ったとき、数種ある会社の形からどれを選んで設立すればいいのでしょうか。ここでは、会社の種類と各形態の特徴について説明していきます

 

4種類ある会社のかたち

現在、設立可能な会社のかたちは4種類あり、株式会社・合同会社・合資会社・合名会社のいずれかから選ぶことになります。会社の特徴を理解するためには、「有限責任」と「無限責任」について知っておかなければなりませんので、ここで説明します。

 

【有限責任】

会社の倒産などが起こった際、莫大な債務が生じることが多々あります。このとき、出資額を限度として債務者への責任を負うことを「有限責任」とよびます。会社を設立したときに用意した出資金の額までは負債の弁済に充てる必要がありますが、それ以上は責任を負いません。

 

【無限責任】

無限責任の場合、有限責任と明確に異なる点として、債務者に対して限度額を設けることなく負債全額を支払わなければなりません。会社として債務をカバーできない場合は、経営者個人としても負債の弁済を行うことになります。

 

株式会社

4つの会社形態のなかでも特によく知られているのが株式会社です。株式会社は以下の特徴を備えています。

  • 株主の責任は保有する株式価格が限度額になる(会社法第104条・間接有限責任)
  • 株式を発行することにより事業資金を集めることができる
  • 個人事業主が節税対策として株式会社を設立するケースもある

 

合同会社

以前は有限会社という形態がありましたが、2006年の新会社法施行により有限会社は廃止されたため、代わりに合同会社が注目を集めています。合同会社は以下の特徴を備えています。

  • 間接有限責任
  • 経営者と出資者は同じであるため出資者全員が経営に携わる

 

合資会社

合資会社は、無限責任社員と有限責任社員からなります。合資会社は以下の特徴を備えています。

  • 無限責任社員と有限責任社員の各1名を最低人員とする
  • 経営破たんした場合は無限責任社員がすべての責任を負う

 

合名会社

合名会社は、無限責任社員のみで構成されます。合名会社は以下の特徴を備えています。

  • 無限責任社員が1人いれば設立可能である

 

「無限責任」と名前が付く役割は、万が一のときにすべての責任を負うことになります。法人化していない個人事業主などと同様に、リスクを負いながら経営していくことになるので、各会社形態の特徴を比較して選択するといいでしょう。

 

会社形態の選び方

4種類ある会社形態のなかからどれを選ぶべきか迷うかもしれません。そのようなときは、会社をどのように伸ばしたいかを考えて、以下のように選択するのも一案です

 

会社を大きくしたい場合

会社を大きくするということは、従業員や取引先を増やして全体的な規模を大きくすることを意味します。会社の規模を大きくするためには、社会的信用を得られやすい株式会社が選択肢に入ってくるでしょう。株式会社であること自体に信用があることに加え、会社としての知名度や実績を伴ってくると、会社は広い意味で大きく育っていくことが想定されます。

 

自由度が高い経営を行いたい場合

株式会社の場合は株主総会を開いたり取締役を選任したりする必要がありますが、合同会社であればこれらが不要になります。また、出資者は皆、経営に関わることから、ビジネス上の意思疎通がスムーズになりやすく自由度の高い経営が可能になるでしょう。

 

合資会社・合名会社が選択肢から外れる理由

合資会社も合名会社も、設立費用を安く抑えることができ、かつ経営の自由度が高い点がメリットになりますが、無限責任社員が負うリスクが大きくなる点はデメリットといっていいでしょう。したがって、多くの人は株式会社か合同会社のいずれかを選択する傾向にあります。

 

まとめ

当事務所では、会社設立に関するサポートを行っています。ご要望により以下のプランを提供していますので、詳しくはお問い合わせください。

  • 会社設立単体プラン
  • 許認可取得単体プラン
  • 会社設立と許認可取得セットプラン

また、会社の変更手続き関係や許認可の変更・更新・業種追加・決算報告(財務報告)などにも対応しております。ご希望に応じてお見積りを作成いたしますので、まずは無料相談をご利用ください。

 

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